骨を支える筋肉とは?3
未来の自分を助ける、少しマニアックな筋肉

肋骨を制するものは、疲れにくい身体になる!


骨を支える筋肉=インナーマッスル。
にもいろいろありますが、少しマニアックな筋肉にも焦点をあてていきます。

きちんと機能させていれば・・・。
腰痛や背中の痛み予防になり、疲れにくくなる筋肉。

「肋間筋」


骨を支える筋肉2のページで、腰痛予防のために、骨盤と肋骨を分離して動かす方法を紹介しました。

下腹を凹ませて、骨盤を正面に向けたまま

手を前で丸く組んで(風船を持つように)、肋骨だけを後ろに回す。


要は、インナーマッスルを使っていれば、骨盤と肋骨がくっつかないで分離して動かせる。
そうすればウエストの稼動域が広がり柔軟性が保てる。

→「うっかりギックリ腰」なんかになりにくい、ということなのですが。


ところで「肋骨」「肋間筋」というのは・・・。
実は、ものすごく固まって老化しているんです。

でもそのことに気づいている人は少ないんです!


「肋骨」って固まって動かないもんだと思っていませんか?
(私は思ってました!)

実は、肋骨と肋骨の間の筋肉(肋間筋)は、ジャバラ状に伸び縮みできる部位なんです。

でも、常に猫背と浅い呼吸で、肋骨は前に回って固まってしまっています。
「かっさ」という施術で背中を擦ると、肋骨と肋骨の間が赤〜く血が浮き上がってきます。

(↑肋骨と肋骨の間に、老廃物が溜まっているから!)

なので、骨盤と肋骨を分離するだけでなく・・・。
そもそも背中全体の柔軟性を左右する「肋間筋」をゆるめることも・・・。

腰痛予防には大事です。


そこで肋間筋をゆるめる呼吸法を紹介します。

@鼻から息を吸い込む。
背中の肋骨の下の方に空気をいれて、膨らませるイメージ。

(この時肋骨が広がります。)

A口から吐く。
お腹をひっこめて骨盤底筋をきゅうと締めてから、肋骨をコンパクトにしていくイメージ。


呼吸しながら肋骨を広げたり縮めたりする、ということなんですが・・・。

「肋骨を動かす?!意味不明なんですけど!」

ってくらい、最初は動かないのが普通です!

でも何度かやっていくと、意外とすぐ「ああ、なるほど、こんな感じか〜。」となります。


背中をゆるめるメリットは、腰痛予防だけではありません。

・呼吸が深くできるようになり、全身に気が巡ります。

・背中の力が抜けるので、床にベタっとついてよく眠れます。

・ゆえに、疲れにくい身体になります!


「肋骨を制するものは、疲れにくい身体になる!」
は、本当です♪



美ボディ作りのポイントは、肩甲骨の下の筋肉!


誰にでもある悩みの1つ「肩こり」
に、とっても関係のある肩甲骨周りのインナーマッスルがあるんです。


肩凝りは、普段無意識にやっている姿勢にかなり原因があります。

・肩を上げている(下げる意識を持たない限り誰でも上げている)。

・猫背になって、肩甲骨が外側に開いて、肩関節が前に回っている。

・肩甲骨をほとんど動かさない(から、周囲にコリと老廃物と脂肪がつく)。

・ストレスにより、肩の筋肉に力が入って固くなっている。


などです。


なので、ストレスはそれ相応の対処をするとして・・・。
あとは身体の使い方次第で、肩凝りも予防できます。

・肩を下げる(意識を常に持つ)。

・肩を後ろに引く。

・肩甲骨を動かす(意識を持つ)。


で、「下げる」にしても「引く」にしても「動かす」にしても・・・。
使うべき部位が決まっています。

それは「肩甲骨の下にある筋肉」です。

ここも、はじめは「え?!」と思うくらい動かせないです!

何故なら、もうすでに肩甲骨周りの筋肉は・・・。
凝りと脂肪が、肋骨に癒着してしているからです。


でもだからこそ、ここを動かすといろいろいいことがあります。

・インナーマッスルを動かすので、代謝が上がる

・凝りと脂肪の癒着をはがすので、五十肩の予防になる

・この周囲の血流を促すことで、腋下リンパ節のつまりを予防する
結果的に乳がんの予防にもなる)

・肩甲骨の稼働がよくなると、腕のねじれを防げる
(結果腱鞘炎や手根管症候群などを防げる)

・猫背により前に回ってしまう肋骨を、後ろに戻せる
(結果的に深い呼吸ができる)


などなど。

肩凝りを予防できるだけじゃなくて、脇のはみ肉の予防にもなります!

鎖骨の形をV字から横一文字になるくらい肩を下げられたら・・・。
首はいつまでも長く保て、美しいデコルテを維持できます!


「美ボディを作るポイントは、肩甲骨の下の筋肉を動かすことにあり!」
ですね〜♪



人としての尊厳を守る、骨盤底筋群!


少しマニアックなインナーマッスル。
最後に「人としての尊厳」を守る砦、的な筋肉についてです。

それは、骨盤底筋群です。


文字通り骨盤の底にある筋肉。
尿を我慢するときに使っている筋肉です。

ここを使うというのは、ティッシュを一枚箱から取り出すくらいの感覚で、 引き締めればいいのですが・・・。
下腹のインナーマッスルを使うときに、連動して使うのがおすすめです(忘れないので)。


「人としての尊厳を守る筋肉」などと大げさに思うかもしれませんが、そうでもありません。

骨盤低筋群を使ってない人生の行く末と、使っている人生の行く末を提示しますので・・・。
まずは読んでみてくださいませ。


骨盤底筋群を使ってない人生↓

・骨盤底筋群が緩んで、骨盤はタガが外れたように、歪みやすくなり、ボディラインが崩れる。

・骨盤が歪みやすくなるので、腰痛を引き起こしやすくなる。

・腹圧をうまくかけられないので、便秘になりやすい。

・ちょっとした動作(くしゃみなど)で、尿モレしやすくなる。

・それが進むと、市販されている尿とりパット、さらに大人用オムツが必要になる。

・↑になると、外出に支障が出てくる。

・骨盤底筋群が緩むと、中の臓器を支えきれず、出てくる(膀胱脱、子宮脱、直腸脱)!

・↑になると、薬では治せないので、ひどくなると手術を行う。

・シモ関係がモレたり出てきたりすると、自分に自信を失い、老後の不安がつきまとう。


大変!!じゃないですか?!


骨盤底筋群を、使っている人生↓

・骨盤底筋群を常に使って引き締めていると、骨盤が歪みにくく、腰痛を防げる。

・お腹や背中、太ももの中心部、体幹がしっかりしてきて、身体が歪みにくい。

・下腹と一緒に骨盤底筋群を使うことで、下腹が凹み、内臓の下垂を予防できる。

・骨盤底低筋群が引き締まることで、腹圧がかけられ便秘を防げる。

・骨盤底筋群が引き締まることで、膣の締まりもよくなり、経血コントロールができるようになる!

・年をとっても、尿モレ、〇〇脱(膀胱、子宮、直腸)とは無縁でいられ、若い頃と同じ生活(外出など)が送れる。

・↑のため、あまり老後に不安を感じずにいられる。


どうです?!
人としての尊厳に、深く深〜く関わってますよね?!


ところで、骨盤低筋群の緩み、尿モレというと、年配の方をイメージします(つまり人ごと)が・・・。
婦人科系のお医者さん曰く・・・。
「子供の頃から洋式の生活を送っている若い世代に、すでに緩んでいる子が多い。」
そうですよ!

もしすでにくしゃみをしたときのヤバイ、などの自覚があるようでしたら・・・。
ぜひ今から下腹を凹ませると同時に、キュっと骨盤低筋群も引き締めることをおすすめします!


「なんだかんだ言っても、シモが緩んだら人としての尊厳は、簡単に揺らぐ!」
ですよ〜♪