ナチュラルごはんB
健康オタクが陥りがちなこと

食の意識高い系の人が不調に陥る理由


菜食主義者(ビーガン)やマクロビ実践者。

彼らは、「より健康になりたい。」と食に関して勉強をして・・・。
基本的には、とても体に良い食事をしています。

ですが、少なくない方が、はじめはすこぶる体調が良くなっても・・・。
ある時期を過ぎると、原因がわからない不調に陥ることがあります。

それまで毒素の溜まりまくった生活を送っていた人が、玄米菜食をするとデトックスできるので・・・。
初めのうちはウソのように元気になったり、キレイに痩せたりします。


ですが、動物性食品(肉や魚)を一切食べないでいると・・・。
人間にとって不可欠なある栄養素を欠乏しやすいのです。
(植物性のものだけでも問題ない人もいますが)

それは・・・。

・ビタミンB12
・オメガ3
・タンパク質
・鉄分


などです。

特にビタミンB12は、動物性食品を一切摂らないと欠乏しやすいです。
オメガ3を摂れないと、老化しやすくなります。


私自身も軽くマクロビを通っているのですが、その世界観の中にいると・・・。
なんとなく「動物性食品を食べると身体を汚す」ような感覚があったりします。

肉より野菜食べる方がエライ、身体の内側がキレイになる、みたいな?
タンパク質を摂る必然性が、薄くなりがちです。

だから気持ちはよくわかるのですが・・。

・もし今やってる食事法で厳しくやっても結果が出ない。
・前は良かったけど不調を感じるようになった。

などの場合は、視野をグッと広げた方がいいかもしれません。


ただ、体質に合わない、また思想的な理由で動物性食品を食べられない方もおられるので・・・。
その場合は、上記の栄養素のサプリメント(それなりのクオリティの)を摂るという方法もあります。

特にビタミンB12とオメガ3は、必須です。



身体にいいものでも、食べ過ぎはNG


食の意識高い系の人が陥りがちがちな、「不調あるある」。
続いては、遅延型(蓄積型)アレルギーについてです。

食の意識高い系の人は、いろんな情報に敏感です。
「これが身体にいい!」と聞けば試して、合うようだったらすぐ生活に取り入れます。
(マジメというか貪欲というか)

これは私自身のイタイ体験なのですが・・・。
「身体にいいもの食べたい欲」が、思いもよらぬ不調を招きました。

その食品とは、ヨーグルト。

腸内環境を良くする代表選手ですよね?
肌にもいいって言いますよね?

ガンガン、ワシワシ食べてました。
健康と美容に良かれと思って!


それが・・・ある時。
とんでもない胃の不調に陥ってしまったのです!

「あれだけ健康に関して注意を払っていたワタシが何故?!」
と、葛藤しながら原因を追求してみると、意外なアレルギーの存在に辿りついたのです。

それは、遅延型(蓄積型)アレルギー。

特定の食品を。
「毎日」
「たくさん」
「長く」

摂り続けることで、(許容量を超えて)発症します(即時型とは違う)。


「小麦粉」「卵」「乳製品」が、三大アレルゲン。
ですが、基本的にはどんな食品でもなります。

「身体のどこかに炎症を起こす」ことだけが共通で・・・。
人によって鼻炎や湿疹、うつなど症状が違います。


割と最近知る人が増えましたが、基本的にはほとんどの人がまだ知りません。
だからあなたが今抱えてる慢性症状が、それの場合も充分ありますよ〜。

身体に良いと世間で言われている食べ物でも。
食べ方を誤れば(同じものを大量に毎日続けて食べる)・・・。

自分を攻撃する可能性がある、ということです。

遅延型アレルギーが出たら、どうしたらいいのか?
原因となった食品を食べなければ、症状は治まります。

永遠に食べられないわけではなくて、一定期間食べなければ数値が下がり・・・。
少しずつまた食べられます(トラウマっぽくなるから食べたくならないけど)。

いわゆるアレルギー体質でなくても、蓄積がある40代以降なら・・・。
誰でもある日突然発症する可能性があるので・・・。

三大アレルゲン(小麦粉、卵、乳製品)食べ過ぎには、気をつけておいた方がいいです。



あなたの不調は、腸壁が破れていることが原因かも


そこそこ健康に気をつけてるつもりなのに、何故だか原因不明の不調がある。
と悩んでおられる方が、まあまあいると思います。

もしかしたら原因は、日本人にありがちなんだけど、意外と知らない「アレ」かも?

アレとは、「リーキーガット(腸漏れ)」です。


リーキーガットとは、腸壁に穴が開いて、そこから未消化の食べものや毒素が漏れ出すことです。
漏れ出した異物が身体中を巡り、人によっていろんな部分で炎症を起こします。


どんなとき、リーキーガットが疑われるのか?


・食品アレルギー、過敏症があるとき。

・蓄膿レベルの鼻炎・鼻づまりや喘息レベルの咳などがあるとき。

・過敏性腸症候群、便秘、下痢などがあるとき。

・治らない慢性湿疹、ニキビ、アトピーがあるとき。

・気分のムラ(うつ)、記憶力・思考力の低下がみられるとき。

・自己免疫疾患の診断を受けたとき。

など。


なぜ、腸壁に穴が開いてしまうのか?(原因)


・腸内でカンジダ菌が増殖したため(砂糖、小麦粉、乳製品の摂り過ぎ)。

抗生物質、制酸剤(胃薬)、鎮痛剤の常用(腸内の善玉菌を殺す)。

・食品添加物(防腐剤、保存剤など)の摂りすぎ(腸内の善玉菌を殺す)。

・アルコール、カフェインの摂り過ぎ(腸内を荒らす)。

・消化酵素、胃酸、胆汁の不足。

・過去になんらかの腸感染があった。

・ストレス

など。


現代人の食生活では、便利さを追い求めるほど、腸に負担をかけていて・・・。
その代償・ツケが、身体のアチコチで「炎症」という形で出てきているんですね。


では、どうしたら症状を改善できるのか?

・まずは、原因となっている、なんらかの食品、添加物、薬、化学物質をやめること。

・↑のうえで、腸壁を修復する栄養素をとること。

タンパク質、ビタミンA、B、C、D、ミネラル(亜鉛、銅)、オメガ3など。


腸内で、「カンジダ菌が異常増殖」する

リーキーガット(腸壁が破れる)になる。

外に異物が漏れ出して、免疫システムが刺激されて炎症を起こして、「アレルギー」になります。


また、リーキーガットになって、身体のあちこちで炎症を起こしている。

副腎からコルチゾールというホルモンが分泌され続けて、やがて「副腎疲労」になります。


この、「リーキーガット」「アレルギー」「カンジダ菌増殖」「副腎疲労」は・・・。
セットになって、ぐるぐる身体の中でいろんな異変を起こしています。

専門家によっては、「アトピーの人はすべてリーキーガット。」
「いや、アレルギーが異常に多い日本人は、ほとんどリーキーガットでは?」という人もいるくらいです。

自分もしくは身近な人で、症状に心当たりある人は・・・。
腸壁を破る生活習慣を送ってないか、振り返ってみるといいと思います。

歳や体質や遺伝や運のせいにして思考が停止していることに・・・。
意外な光が差し込むことになるかもしれませんよ!